1.建設コンサルタント業務

土木開発計画と建築計画において、先ず机上調査と地表踏査を行い、重要構造物と基礎地盤並びに隣接地盤などの安全性・地盤防災等の観点から、必要な調査計画と費用を検討立案します。次に調査計画に従った現地調査を実施し、調査結果から総合解析を行い、設計と施工計画に対して安全で経済的な施工方法と対策方法について提案をします。

2.地質、地下水、地盤環境及び地盤防災に関する調査・解析・研究に関する業務

最新の文献資料や過去の資料をもとに、現地踏査を行った上で、土木開発計画や建築計画地の地形・地質・地下水などの地盤環境、斜面崩壊・液状化・沈下・流動などに対する地盤防災において計画・立案した調査を行います。調査結果より弊社の経験と技術により総合的な解析を行います。

弊社は近畿地方及び周辺地域における多くの調査・対策事例に深い経験と実績を有し、実践的解析を積み重ね、地盤環境と地盤防災に関する研究を行っています。

◎業務内容の1及び2の業務の流れを以下に説明します。

表は主な地盤調査方法と検討項目は主な地盤調査方法と検討項目を示しています。

表 主な地盤調査方法と検討項目

弊社はこれらの調査を実施してきましたが、一部について説明します。

@机上調査

 対象となる場所の地形と地質状況を把握するために空中写真、地形図、既存地質図を机上で調査します。机上調査の一例を以下に示します。


 空中写真の一例   地形図比較の一例

 写真と地形図の一例   変状部周辺写真の一例

A地表踏査

机上調査結果で得た資料をもとに現地の地表踏査を行い、地盤状況、変状、地表水などを把握します。

地表踏査の一例を以下に示します。

 道路陥没の一例
   斜面崩壊の一例

 地表面変状の一例   護岸変状の一例

 民家土間変状の一例   民家家屋変状の一例

B現地調査計画

机上調査と地表踏査で得た基礎資料から、現地調査計画を下記に示すフローなどで検討し立案します。

 河川隣接変状調査の一例

 雨水浸透性能調査の一例   液状化検討の一例

C現地調査方法

 現地調査計画にしたがって以下に示す現地調査を実施します

 資材運搬    ボーリング調査

 標準貫入試験   サウンディング調査

 高密度電気探査   表面波探査

 レーダ探査   空洞調査

D現地調査結果

 現地調査結果の一例を以下に示します。

 ボーリング及び標準貫入試験結果@ A

 サウンディング調査結果

構造物の沈下が認められる場合は沈下・空洞の目視調査を行います。

 空洞の発生調査結果

E室内土質試験と試験結果

 地盤の基本的土質特性を把握して土木構造物や建築構造物の設計を行うために室内土質試験を実施します。以下にその試験状況と試験結果の一例を示します。室内土質試験結果から設計に用いる土質定数などを設定します。

 土粒子の密度試験状況


 土の粒度試験状況@ A


 三軸圧縮試験状況


 物理試験結果

 三軸圧縮試験結果

F液状化の検討

 土木構造物及び建築構造物の基礎地盤において地下水位が存在する場合、地震が生じたときに地盤の液状化が発生して構造物が沈下し破損する被害が生じやすいことが一般的に知られています。地盤の液状化の可能性を検討するために、ボーリング調査・標準貫入試験・土質試験を行い、建築や土木の基準による液状化検討を行います。

 液状化検討結果の一例

G地盤解析

 既存資料とボーリング調査と地盤探査結果から地盤解析を行い、地層断面図などを作成して構造物の基礎地盤の設計などに用います。

 地層断面図の一例

 地表の地質分布の一例

 基礎地盤の分布の一例

 高密度電気探査結果の一例

 地盤変状の原因

H安定解析と対策検討

 調査結果をもとに斜面安定解析を行い対策工の検討を行います。

 補強土の検討の一例

I対策工の設計

 対策工の検討結果から断面図と平面図で対策工の設計を行います。

 補強土の設計の一例@ A

J土木・建築の設計と造成計画への提案

 机上調査、地表踏査、地盤調査で把握した土木・建築計画地の地形・地質・地盤・地下水状況

をもとに土木・建築の設計と造成計画への安全かつ経済的な施工方法と対策の提案を行います。